うなぎ未来会議2016とは

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うなぎ未来会議2016とは
〜ニホンウナギの絶滅リスク評価〜

目 標
近年、ニホンウナギの漁獲量は劇的に減少し、環境省とIUCN(国際自然保護連合)により、相次いで絶滅危惧種にリストアップされました。にもかかわらず、保全と持続的利用の対策は進んでいません。その理由として、個体群動態や生息環境などの基礎的な知見の不足や、情報共有の不足により危機が正確に認識されていないことが考えられます。そこで、以下の目標を掲げて「うなぎ未来会議2016」が企画されました。

1. ニホンウナギの個体群動態、漁獲量、生息環境等に関する情報の集約
各分野の国内研究者に協力を呼び掛け、分散しているニホンウナギに関する情報を集約し、整理します。集約した情報はIUCNウナギ属魚類専門家グループ(IUCN Anguillid Eel Specialist Group, AESG)に提供され、2018年に予定されているIUCNレッドリストの再評価で利用されます。ただし、IUCNの評価との齟齬を避けるため、「うなぎ未来会議2016」では、Endangered(EN)、Valnerable(VU)などのカテゴリーを決定することはありません。

2.ニホンウナギの持続的利用をささえる人づくり
ニホンウナギの持続的利用を実現するためには、問題に対して自ら判断し、行動に表せる市民の存在が重要であり、そのためには正確で十分な情報共有が欠かせません。情報共有を促進するため、「うなぎ未来会議2016」では、評価の過程を一般に公開します。また、7名程度の市民パネルを組織し、事前レクチャー、評価会議での傍聴と質疑、パネル内での議論、シンポジウムでの専門家を交えた議論を通じて意見をまとめ、その結果を広く公表します。これまでにない試みではありますが、市民の視点でウナギの問題を詳細に議論することにより、解決すべき社会的な課題を明確にできる可能性が期待されます。

共 催
日本自然保護協会
中央大学 研究開発機構
北里大学 海洋生命科学部
ロンドン動物学会(Zoological Society of London)
国際自然保護連合 種の保存委員会 ウナギ属魚類専門家グループ(IUCN Species Survival Commission Anguillid Eel Specialist Group, AESG)
後援:IUCN日本委員会
    大隅うなぎ資源回復協議会
協力:パルシステム連合会

会場
中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区春日)
プログラムによって会場が異なりますのでご注意ください。詳細は下記プログラムをご覧ください。

プログラム
「うなぎ未来会議」は「事前レクチャー」「評価会議」「シンポジウム」の三つの要素から構成されます。なお、プログラムの内容や時間は変更する場合があります。

(1)市民パネルに対する事前レクチャー「ウナギの基礎知識」
市民パネルに対し、専門家が基礎的なウナギの生態や用語に関する解説をします。
日 時:2016年10月28日(金)18:00から20:00
会 場:中央大学後楽園キャンパス 3号館 3907号室

(2)評価会議
IUCNレッドリストの評価規則に沿って専門家が評価を行います。市民パネルは議論の最中に意見を述べることはできませんが、質疑の時間が準備されます。評価会議は市民パネルの他、行政機関、報道機関などに対して公開で行います。一般の方も傍聴可能です。傍聴ご希望の方は「評価会議を傍聴する」をご覧ください。
日 時:
■10/29(土)
10:00~17:00 導入 「IUCNの評価方法について」
           第1部「ニホンウナギの個体群動態」
         第2部「ニホンウナギが直面する危機」
■10/30(日)
9:00~12:00  第3部「現在の対策」
会 場:(両日とも)中央大学後楽園キャンパス 5号館 5136号室

(3)シンポジウム
評価会議の結果を報告するとともに、専門家と市民パネルおよび一般の出席者とともに、ウナギの保全と持続的利用について討論を行います。会場の定員は300名。入場無料、事前申し込みは不要です。参加ご希望の方は「シンポジウムに参加する」をご覧ください。
日 時:2016年10月30日(日)14:00~17:00
会 場:中央大学後楽園キャンパス 5号館 5533号室
【プログラム】
開会挨拶 築山修治(中央大学 研究開発機構長)
オープニングスピーチ Matthew Gollock(ロンドン動物学会)
第一部
評価会議の報告
ニホンウナギの個体群動態 山川 卓(東京大学)
ニホンウナギが直面する危機 吉田丈人(東京大学)
現在の対策 白石広美(トラフィック イーストアジア・ジャパン)
市民パネルからの意見と提言
第二部
総合討論「保全と持続的利用のために、いま、何をなすべきか」
閉会挨拶 志村智子(日本自然保護協会 自然保護部部長)

専門家(敬称略・順不同)
個体群動態    :箱山 洋(水産研究・教育機構)、山川 卓(東京大学)
ウナギの生態 :青山 潤(東京大学)、木村伸吾(東京大学)、
              横内一樹(水産研究・教育機構)、吉永龍起(北里大学)
保全生態学    :安部真理子(日本自然保護協会)、海部健三(中央大学)、
          吉田丈人(東京大学)
流 通         :白石広美(トラフィック)
IUCNアセスメント規則:Matthew Gollock(ロンドン動物学会)

市民パネル
合計7名程度の市民パネルを公募および推薦により選出します。
参加者の詳細については市民パネルをご覧ください。

成果物
評価会議の内容と市民パネルの意見をまとめた小冊子を作成し、印刷物、ウェブで広く公開します。