地球上は今、最も古く、最も永続性をそなえた文明と、最も若くて最も生命力を備えた文明の出会いの時期である。すなわち、東と西との本当の出会いの時期なのである。
光通信・衛星中継・飛行機の旅など、極度に高度化された技術によって、それが可能になったのだ。こういう時代に生きるからこそ、君も僕も、ともに、途方もない歴史の長さと、それを作り出したものの大きさを見つめよう。
相対性理論で有名な物理学者のアインシュタインは、人間のタイプを蝶とモグラの2種類に分けた。蝶人間はあちらこちらに関心を持ち、モグラ人間は一つのことに集中するというわけである。
蝶型の人、モグラ型の人のいずれにでも対応できるように、東洋史世界をカバーする科目をそろえ、学生諸君の関心に対応できるようにしているのが、わが東洋史学専攻の一大特色である。そこで、宗教・思想・政治・社会・芸術など、はるかな時空のなかで培われてきた東洋人の知的遺産を一緒に学ぼうではないか。(川越泰博教授) |