ホーム > 学生之声 > 旧「学生之声」目次 > 元・学生之声 【日中文化交流の旅/中国言語文化専攻教員・飯塚容先生】    
 5月の中旬、日本中国文化交流協会代表団の一員として北京を訪れました。日本中国文化交流協会は1956年、中国との文化交流を行うことを目的に設立された民間団体です。今年は創立50周年にあたり、中華人民共和国文化部(日本の文部科学省に相当します)の招きを受けて、訪中団を組織したのでした。

 団長は協会会長の辻井喬氏(作家、詩人、セゾン文化財団理事長、本名は堤清二で、西武百貨店を中心とするセゾングループのトップをつとめた企業人でもあります)、副団長は女優の栗原小巻氏(俳優座のベテラン女優、中国では映画女優として広く知られています)、団員は朝日新聞編集委員の加藤千洋氏(テレビ朝日『報道ステーション』のコメンテーターとしておなじみ)など、合わせて8名でした。以下、北京での活動をジャンルごとにまとめて報告します。


演劇

 著名な劇団、北京人民芸術劇院を訪れ、副院長で俳優の濮存マ氏、演出家の李六乙氏と懇談。そのあと、曹禺作、李六乙演出の『北京人』を鑑賞しました。曹禺(1910−1996)は同劇団の元院長だった、中国を代表する劇作家です。『北京人』は1941年の作品で、三世代が同居する北京の旧家の没落を描いています。李六乙は新しい演出方法で、この65年前の作品をよみがえらせました。


首都劇場2階の喫茶室で

霍監督を囲んで

映画@

 北京電影学院(映画大学)を見学、同学院の卒業生である霍建起監督らと懇談しました。案内役は外事弁公室の蒋ブン【※】さん。張芸謀監督の『単騎、千里を走る』に主人公(高倉健)のガイド役で出演していた女優です。霍建起監督は『山の郵便配達』が大ヒットしたので、日本でもその名が知られています。電影学院で私たちが見せられたのは、CGによる映画製作などの最新技術を教える現場でしたが、外国人が好んで見る中国映画はむしろ素朴な大自然を背景とした映画です。そのあたりに相互のギャップを感じました。

 ※雨かんむりに文

映画A

 北京の北西部郊外に新しくできた電影博物館を見学しました。中国映画誕生100周年の昨年に仮オープン。現在なお工事中で、正式オープンは数ヵ月後になるとのことです。4階建ての館内には21のホールがあります。いまのところパネル展示が中心なのでやや単調な印象でしたが、中国映画の歴史をたどることができました。


いずれは北京の新名所?
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