ホーム > 学生之声 > 旧「学生之声」目次 > イベント報告 【麻生晴一郎講演会 北京のアンダーグラウンドを歩く/報告者:04年度生・岩崎大地くん】
 
↑麻生さんの著作や、ルポが載っている雑誌。研究室でも読むことができます。


 麻生晴一郎さんのことは中国語ジャーナルでの連載や、著書『こころ熱く無骨でうざったい中国』を読んでいたので前々から知っていた。ワクワクする気持ちを抑えきれず準備の手伝いをし、有名人に会える!というミーハーな気持ちで会場へ向かった。
  会場に現れた麻生さんは、恰幅の良い身体に黒い詰襟風の服を着て顎鬚を蓄えていた。薄く茶色がかった眼鏡をかけたその顔はなかなか強面である。しかも題目は「北京のアンダーグラウンドを歩く」。ともするとその筋の人と勘違いしそうである。

実際それほどの迫力があったのだが、講演会が始まり中国のアンダーグラウンドやそれに関わる中国人について熱く語る姿からは、それらに対する愛着とともに、情の厚い人柄が伝わってきた。

 パワーポイントで次々と映し出される中国人アーティストの作品は、われわれが一般的に中国美術と聞いてイメージするものとは180度違っていた。

芸術といわれても私はいまいちピンと来ないのだが、万里の長城を裸の男が歩いている写真や、豚の頭と一緒に風呂に浸かっている写真には、これが芸術だ!といわれれば頷いてしまうほどのインパクトがあった。

 講演会終了後は研究室にて麻生さんを囲み、懇談会に。集まった学生はそれぞれ講演会では言えなかった感想や質問をぶつける。麻生さんも教壇の上よりだいぶリラックスしているようだった。

閉会の際には用意した色紙だけではなく、皆が持参した麻生さんの本にまでサインをしてくださった。「愛在人間」と書かれたこの色紙は中国言語文化研究室に飾ってある。
 
 研究室での団欒に引き続き、立川中華街に場所を移して、再び麻生さんを囲んでの夕食会となった。お酒(紹興酒)の力もあってか学生も先生方もいい感じで砕けた話をしていた。

 本に書かれていない麻生さんのこともいろいろ知ることができたので、参加できなかった方のために麻生さん情報を覚えている限り挙げておこう。


・高校時代は応援団に所属していた。明治大学の応援団に憧れていた。
・少年時代は愛国右翼少年。お父さんがかなり右寄りの方だったらしい。
・学生時代、東南アジアで何故か数ヶ月英語教師をしていたこともあるという。
・某有名世界滞在番組の発案者。やはりやることのスケールが違う。

 いつの間にか高校時代の話になり、なんと飯塚先生と麻生さんが同じ湘南で高校時代を送っていたことが判明。

先生方の青春時代という貴重な話に、学生一同お酒が入っているにもかかわらず講義を聴くとき以上に真剣に耳を傾けていた。「私たちの世代は同年代女性に男性が最も軽く見られた世代だ」と麻生さんが力説していたのが印象的だった。


 麻生さんの話を聞くことにより、中国に対する新たな見方、考え方を得ることができた。

当たり前のことだが、一部のメディアのみの情報でそれが中国全体だと考えることほど危険なものはない。13億通りの考え方があってしかるべきである。

今ほど日中関係が緊迫してない時代に中国に渡り、常人にはない行動力で常人にはできない経験をした麻生さんを尊敬するとともに、少し羨ましく思った。


写真撮影: 03年度生・則本友紀子さん、同・岡崎恵美さん、同・大西七歩さん

 (2006年5月30日開催)



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