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ホーム > 学生之声 > 【イベント報告】松広彩氏講演会「中国向けラジオ番組はこう作る!」(12年6月4日開催)

講師の松広彩さん
 2012年6月4日、「中国向けラジオ番組はこう作る!」と題する講演会を開催しました。講師はNHK国際放送局アシスタントの松広彩さんです。松広さんは今年3月に中央大学大学院文学研究科中国言語文化専攻博士前期課程を修了し、以前からアルバイトとして働いていたNHK中国語班で引き続き番組制作に携わっています。当日はNHKのウェブサイトの画面を映し出し、アーカイブにある作品を少しずつ紹介する形で、各番組の特徴や制作する際の工夫、リスナーの反響などについて詳しく話してくださいました。中国大陸と台湾の人々に向けて作られている番組を、実際に聴くのは初めてという来場者も多く、ベテランアナウンサーの美しい中国語に熱心に耳を傾けていました。松広さんの生き生きとしたお話からは、中国人も含めた制作スタッフのチームワークのよさが伝わってき、海外に向けて「日本」を発信するという仕事の魅力を感じることができました。

以下、当日のアンケートから学生の声を紹介します。

 様々な番組があり、硬めの番組からつい笑ってしまうような番組までいろいろあって驚きました。そしてこれらの番組がどれも好評ということは、それだけ聞いている人々は日本に対して興味を持ってくれているということだと思うので嬉しいです。日本人が中国向けラジオの制作をしてくれることで、中国人が抱いている日本に対する固定観念が変わってくると思うので、良いことだなと思いました。(専攻1年女子)
 番組制作についてですが、映像がない分、効果音やBGMでリスナーに分かりやすく伝えようとする努力が大切であるのだと感じました。また、中国人スタッフ、日本人スタッフならではの、文化に対するニュアンスの違いなどをお互いに確認し、修正しあう点も、興味深いと思いました。翻訳など、一方の国の人々だけでは完璧にできないであろう点を、協力して一つの番組を作っていくところが、とてもおもしろそうだと思いました。私も、形は違っても、中国の方に何かを伝えることができるようになればよいと思いました。(専攻1年女子)
講演会配布資料
 自分自身も将来中国語を利用したり、中国に関する仕事をしたいと思っているが、直接中国で働いたりする方法以外にも、中国に向けて放送しているNHKのような仕事があると知ったことで、将来、中国語を使ったより幅の広い職業選択ができると思った。中国向けの番組にもかかわらず、日本人の方が中国語を使って話す番組や、固いイメージの番組が多い中でも、割とやわらかい感じの番組が存在していることには少し驚いた。現代ではネットも発達しているので、中国向けの番組だけれどもネットを通じて日本人が聞いたり、インドネシアやインドの人も聞いていることには世界の広がりのようなものを感じた。(専攻1年男子)
講演会会場風景
 中国からの留学生の私にとって、すごく親しみを感じた。日本に来てから、授業やテレビなど、全部日本語で、全部わかるとは言えないが、何となくわかる。さきほど、中国語のラジオを聞いて、全部わかって、やっぱり母語だなあと感じた。「当代視点」、「民間故事」、「学做日本菜」なども聞いて、すごくおもしろいと感じた。私が前、中国にいた時、よく中国のテレビで聞いたニュースやストーリーなどのことを思い出した。あの内容と日本の中国語ラジオと比べると、すごく近くて、すごいなあと思った。(文学部留学生)
 「日本の文化を海外に伝える番組」という内容だが、松広さんの「中国人アシスタントの話の中にすべて入れるわけではないから、日本人として何ができるかを意識している」という話にはっとさせられた。海外と関わるにはまず日本のことを知るべき、ということを改めて感じた。(法学部1年女子)