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ホーム > 学生之声 > 【イベント報告】中山大樹氏講演会「中国独立電影(インディペンデント映画)に魅せられて」(11年11月21日開催) 

 2011年11月21日、「中国独立電影(インディペンデント映画)に魅せられて」と題する講演会を開催しました。講師は中国インディペンデント映画祭代表の中山大樹さんです。日中貿易に携わるビジネスマンだった中山さんが、どのようにして中国映画に出会い、なぜインディペンデント作品の紹介をライフワークにするようになったのかを語ってくださいました。多くの困難の中で使命感をもって撮影を続ける監督たちや、それを支援する中山さんの活動に、多くの来場者が感銘を受けました。

以下、当日のアンケートから学生の声を紹介します。

講演会当日の様子
 私は今まで「インディペンデント映画」というものに触れたことがなかったので、どういう映画のことなのか、いまひとつわかっていませんでしたが、今日の講演会で中山さんの話を聞いて、中国のインディペンデント映画というのは、現在の中国で実際に起こっていることや公のメディアが伝えないこと、今撮らないと将来はもう撮れないような「ありのままの中国」を中国人自身が映した作品であるのだと自分なりに解釈できたように思います。(中略)今日の講演会で最も印象に残っているのが、インディペンデント映画として一部分だけ見せていただいたアニメーション映画です。事故に遭ったおばあさんを助けた男性が加害者として疑われてしまうという理不尽な内容にインパクトを受けたのですが、あとからこの映画が実際に中国で起こった事件をもとにしているということを知り、さらに衝撃を受けたからです。(専攻1年女子)
インディペンデント映画の一部分
 少数民族の問題、中国人の人間性の問題、これらのことは中国国民が人間として考えなければならないことであり、中国に興味を持ち、将来中国に関わっていきたいと考えている私にも、深く考えていかなければならないことだと感じた。そのことを多数の人間に、映像を通して明確に強く印象付けることができる中国独立電影の重要性は大きい。(中略)「自国の闇」の部分を掘り下げ、浮き彫りにし、国民に伝える、このことは我々の想像できないほどの苦痛や困難の連続であろうと思う。視聴者は監督が伝えたかったことをくみ取り、考え、そして行動しなければならない。(専攻1年男子)
 中国はやはり表現の自由が厳しく、電影局での検閲が二度もあり、許可がもらえないことが多いという事実に改めて中国の表現者の苦労を感じた。しかし上映や検閲ということを考えなければ、多くのユーモアにあふれた作品が製作されているので、逆に万人受けを考えないで自分の考えをそのまま作品にできる、ある意味アイディアを生かせる良い環境であるとも思えた。急成長する中国の影の部分を現地の人の感じる目線で見られるところがとても貴重だった。(専攻1年女子)
中山大樹さん近影
 中山さんが今している、中国インディペンデント映画を日本の人々に届けるという仕事が楽しくて仕方がないという気持ちがすごく伝わってきた。自分がしたい事を仕事としてできたらとても幸せ、ということを再確認できた。また、中山さんが日本と違う中国の文化を、この部分はおかしいとか、これは違うとか否定することなく、むしろ日本と中国の文化の違いを楽しんでいたのがとても印象的だった。自分も文化の違いを肌で感じてみたいものだと思った。(専攻1年男子)
 中山さん自身の話も大変印象深かった。(中略)学生時代中国語が苦手だった生徒が、現在は中国に関する仕事をしているという現実。人生は何が起きるかわからないということを実感した瞬間だった。自分の人生にも当てはまることであろう。人生は何が起こるかわからない。一瞬一瞬の出来事が大事なのだなと思った。映画のみならず、人生についても学んだ講演会だった。(専攻1年男子)

参考リンク: 呉文光氏講演会「未来の記憶のために part2」(14年9月29日開催)