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ホーム > 学生之声 > 【イベント報告】卒業生講演会「先輩に聞く 中国ビジネスの最前線」(10年6月9日開催)

 2010年6月9日、「先輩に聞く 中国ビジネスの最前線」と題して講演会を開催しました。講師は中国言語文化専攻の第1期生(2002年入学)で、現在中国と関わる職場で活躍中の前田直哉さん(株式会社システムエージェンシー[現:株式会社シンプル])と谷口侑紀さん(株式会社日中通信社)です。就職の経緯から日々の仕事の内容、中国人の同僚や顧客とのコミュニケーションの様子など、お話は多岐にわたり、卒業後の進路を意識し出した在学生たちからは活発に質問が飛んでいました。
 以下、当日のアンケートから学生の声を紹介します。
中国関連記事(講演会資料)を読む学生と講師の様子
 私は大学に入るまで、中国語の「ち」の字も知らず、ただ中国古典文学に興味があるからという理由で中国言語文化専攻に入学したものだから、この2年間、中国語漬け(そこまでではないだろうが)の生活に慣れるのにとても苦労した。そんな苦労を経て3年生になったわけだが、就職に役立つほど中国語が上達したわけでもないし、中国言語文化専攻を卒業したからと言って中国関係の仕事に就くべきなのかもわからないし、就職に対する意識があまりにも低いし、どうしようかと思っていた時に、このような講演会を開いていただき、さまざまなモヤモヤを解消することができた。(中略)特に印象に残ったのは、前田さんの中国人との仕事に対する姿勢のお話である。前田さんは上海に出張し、たくさんの中国人の中に日本人一人という状況を経験されたそうだ。言葉もろくに通じず不安な時に、相手に一言でも日本語を話してもらえると、それはとても安心できるのだと言う。その経験があったから、前田さんは、中国人と仕事をする際、たった一言でも中国語を使い、相手の緊張をやわらげてあげるのだそうだ。そのささやかな気配りが日中友好の架け橋になっていくのだと感じた。ビジネス中国語を操ることはできないかもしれないが、私も、少々の中国語と少々の気配りをもって、積極的に中国人と関わる仕事をしていきたいと思った。(3年生女子)
榎本教授と講師のふたり
 最も印象に残ったのは、日本人にしかできない仕事があるという話についてでした。中国語で日本人が中国人にかなわないのは当然のこと、日本人の中国語学習者のための教科書作りなど、できることはたくさんあるということを教えていただき感動しました。目標がはっきりしていない私なりに、自分の興味の幅を存分に広げて、アンテナをさまざまな分野にはりめぐらせたいと思いました。これからは悩むよりもまず足を動かし、イベントなど、多くの人々と関わってたくさんの情報を得たいと思いました。失敗談がたくさんあるとおっしゃっていたので、私も失敗を恐れずに多くのことにチャレンジしていきたいです。(3年生女子)
 谷口さんの、つらい時にこの言葉を思い浮かべるとおっしゃっていた、「車到山前必有路」について、私はとても素晴らしい言葉であると思った。「困難なことが目の前にあっても、それを乗り越えれば必ず道がある」。今の自分を言っているかのようで、なんだか頑張れるような気がした。(3年生男子)
講演会風景
 先輩たちの話を聞いて、これから重要なのは中国語ももちろんだが、中国について知識がある、そして中国人とはどういう人たちなのか知っているということではないかと思った。今日本は経済において中国とは切っても切れない関係にある。中国語を話す日本人は何万といて、日本語を話せる中国人も何万といる。そうすると、やはり重要なのは、中国人とうまく付き合っていけるかどうかということなのだと思う。先輩も言っていたように、職場にいる中国人は文化の違いのために本領を発揮できないことがある。それを理解するためには、私たちが彼らの文化をしっかり学ぶことが重要なのだと思った。(3年生男子)